iPhone のスクリーンタイムは全体をまとめる傘のようなもので、その下に、別々の問題を解決する何種類かの制限があります。アプリ制限は 1 日に使える分数を決め、休止時間のようなスケジュールは時刻でアプリをブロックし、セッション制限はアプリを開く回数を数えます。最初に見つけたものではなく、変えたい習慣に合うものを選びましょう。
スクリーンタイムは道具箱であって、道具そのものではない
「スクリーンタイムを設定した」と、まるでひとつの設定のように言う人は少なくありません。実際には、設定 › スクリーンタイム は iOS の中のひとつの大きなセクションです。スマホの使い方をレポートで見せてくれるほか、いくつもの独立した機能がまとまっています。たとえば 休止時間(Downtime)、App使用時間の制限、通信/通話の制限(Communication Limits)、常に許可(Always Allowed)、コンテンツとプライバシーの制限(Content & Privacy Restrictions)などです。
レポートだけでは何も変わりません。週の平均を見て良い意味でショックを受けることはあっても、グラフの数字があなたとアプリの間に立ちはだかることはないからです。立ちはだかるのは制限で、それぞれが習慣の別の側面を狙っています。
- アプリに 1 日どれだけの時間を与えるか
- アプリをいつ使えるようにするか
- アプリを何回開けるか
スマホの制限にまつわる不満の多くは、このうちのひとつのために作られた制限を、実は別の側面が問題になっている習慣に使ってしまうことから生まれます。
アプリ制限:1 日に使える分数の枠
アプリ制限は予算です。たとえば、あるアプリやカテゴリに 1 日 45 分を割り当てます。時間を使い切ると、そのアプリは深夜 0 時までブロックされます。iOS では 設定 › スクリーンタイム › App使用時間の制限 で設定でき、曜日ごとに違う時間を割り当てることもできます。
向いているケース: 問題が合計の量にあり、時間の散らばり方そのものは気にならない習慣です。ニュースを読む、ほどほどに楽しみたいゲーム、つい夜を占領しがちなメッセージアプリなどがそうです。
苦手なケース: 働くのは最後の瞬間だけです。45 分をゆったり 1 回で使っても、落ち着かない 60 回のチラ見で使っても、区別しません。しかも、いちばん都合の悪いタイミング、たいていは何かの途中でやって来るので、つい延長したくなります。iOS 標準の制限では、時間の延長を求めることも、その日は制限を無視することもできます。
休止時間とスケジュール:時刻でブロックする
スケジュールは何も数えません。選んだ時間帯にアプリを閉じ、終わればまた開けるようにします。iOS では 休止時間 がこれにあたり、設定した時間帯には 常に許可 のアプリ(と電話)だけが使えます。Pact のスケジュールも、選んだアプリに対して同じように働き、「すっきりした朝」「ディープフォーカス」「ぐっすり眠る夜」といったすぐに使える時間帯が用意されています。
向いているケース: 1 日の特定の時間に結びついた習慣です。ベッドでのスクロール、起き上がる前のメールチェック、作業時間中の SNS などです。問題の時間帯が予測できるなら、スケジュールは、あなたがいちばん判断を誤りやすい瞬間に、その判断そのものを引き受けてくれます。
苦手なケース: 時間帯の外では何もしません。22 時から 7 時までのスケジュールは、昼休みに失う 40 分には役立ちません。また、アプリ制限と同じく、iOS 標準の機能は、ほかの誰かがパスコードを管理していない限り、端末上で回避できてしまいます。
セッション制限:分数ではなく開く回数を数える
セッション制限は、解除回数の上限と呼ばれることもあり、アプリを 1 日に何回開けるか、1 回あたり何分使えるかを管理します。この種類の制限は iOS には標準で備わっていません。Pact では 1 日の解除回数を決め、アプリを開くたびに、再び閉じるまでに何分必要かを自分で決めます。
向いているケース: ついチェックしてしまう習慣です。レジの列で、CM の間に、2 つの作業の合間にスマホが出てきて、そのたびにアプリはあなたを引き留めるチャンスをもう一度得ます。合計時間はそれほどでなくても、習慣はずっと続いています。開く回数を制限すると、1 回ごとの訪問が小さな選択に変わります。「これは 3 回のうちの 1 回を使う価値があるか?」と。
苦手なケース: メッセージや地図、仕事のチャットなど、本当に頻繁に開く必要のあるアプリでは、解除回数を少なくしても、うっとうしいだけのひと手間になってしまいます。反射的に開いてしまうアプリのために取っておきましょう。
習慣に合わせて制限を選ぶ
| 習慣 | 合う制限 |
|---|---|
| 「1 分ずつ、ずっとチェックしてしまう」 | セッション制限(1 日の解除回数の上限) |
| 「夜がまるごと消えてしまう」 | 夜のスケジュール、またはアプリ制限 |
| 「ベッドでスクロールしてしまう」 | スケジュール(休止時間または「ぐっすり眠る夜」) |
| 「問題はないけれど、量が多すぎる」 | アプリ制限 |
| 「仕事中に集中できない」 | 勤務時間中のスケジュール |
| 「制限を決めても無視してしまう」 | 上のどれか+途中で抜け出せないモード |
2 つの行に当てはまっても、それはふつうのことです。多くの人には、見すぎてしまうアプリがひとつと、スマホに奪われる時間帯がひとつあります。
壊れにくいように制限を組み合わせる
制限の種類はそれぞれ別の抜け穴をふさぐので、重ねて使うと効果的です。問題のあるアプリひとつに対する現実的な設定は、たとえば次のようになります。
- セッション制限 を 1 日 3 回にして、チェックがひっきりなしにならないようにする。
- いちばん時間を失う時間帯、多くの場合は夜遅くに スケジュール を設定する。
- それでも合計時間が増えていく場合にだけ、保険として アプリ制限 を加える。
ルールは数日おきに、ひとつずつ加えていきましょう。一度にすべて設定して厳しく感じると、どのルールを緩めればいいのかわからなくなり、全部オフにしたくなってしまいます。
Pact では、3 つすべてを同じアプリに適用できます。ハードモードはセッションを途中で終える選択肢をなくすので、自分で決めたルールが 1 日の後半になっても守られます。さらに、制限中のアプリを変更する前にランダムなコードの入力を必須にすれば、夜更けの設定変更にブレーキがかかります。
どんな制限もそれだけではできないこと
どの種類の制限もひと手間であり、ひと手間が稼いでくれるのはほんの一瞬です。その一瞬が来ることを知っておき、そこでやることを用意しておくと役に立ちます。手の届くところに置いた本、散歩、ずっと送ろうと思っていたメッセージなどです。また、制限は注意をなくすというより、別の場所へ移すものです。あるフィードをブロックしたら、別のフィードがその穴を埋めていないか気をつけて、もしそうならそれも加えましょう。
よくある質問
休止時間とアプリ制限は同じものですか?
違います。休止時間は、その日それまでに何をしていたかに関係なく、決まった時間帯に「常に許可」のアプリ以外をすべてブロックします。アプリ制限は 1 日に一定の時間を認め、その時間を使い切ってはじめてアプリをブロックします。
最初にどの制限を試すべきですか?
スクリーンタイムのレポートを見て、問題がスマホを手に取る回数なのか、それが起こる時間帯なのか、合計時間なのかを考えてみてください。それに合う制限の種類をひとつだけ、ひとつのアプリで始めましょう。
iPhone が自分の制限を無視させてくれるのはなぜですか?
Apple 標準の制限は、大人向けに柔軟であるよう設計されているため、制限の画面から延長できるようになっています。ほかの誰かが管理するスクリーンタイム・パスコードを使えば、この抜け道はふさがります。Pact のようなアプリには、自分の設定を守りたい人のために、早期解除のできないモードがあります。
Pact と iOS のスクリーンタイムは一緒に使えますか?
はい。Pact は Apple のスクリーンタイムの仕組みを通じて動作するので、休止時間や iOS の App使用時間の制限もそのまま並行して使えます。ただし、同じアプリに矛盾する 2 つのルールを設定するのは避けましょう。どのルールが効いているのかがわかりにくくなります。
Pact チームが AI の支援を受けて執筆しました。Pact に関する内容はアプリそのものに基づいています。他のアプリのメニュー名はバージョンによって変わることがあります。